今の苦しみが一生続くことはありえない!落ち着きはあなたの人生を向上させる

「苦しみはいつまでも続くものではない。ゆえに逆境にある人は常に「もう少しだ、もう少しだ」と思うて進むがよい。いずれの日か必ず前途に光妙を望む」

新渡戸稲造 「修養」

全ては移りゆく

どんな状態であれこの世は常に移り変わっており、常なるものは存在しないというのは仏教の教えです。そしてクリスチャンである新渡戸稲造もかくのごとく語っています。前に別の記事でも書いた通り、万人に適用される法則に仏教もキリスト教も○○学派もないのです。

刻一刻と変化する感覚

今、とても苦しい思いをしているとしましょう。その「苦しい感じ」は、いつから続いていますか?その感覚は、どこかのタイミングからずっと続くものでしょうか?

今苦しんでいるのであれば、その感覚にしっかりと身をゆだねてみてください。その感覚は、ものすごく微細なレベルでは刻一刻と変化していることがわかるでしょうか?1年前からある特定の全くかわらない感覚にしばられて生きている、などということはありえないのです。この世は無常で、全ては一瞬毎に移り変わっているからです。物質の状態も、あなたの感覚も。その微細な一瞬一瞬の変化を感じ取ることが出来ていないだけです。

脳が認識出来ていない微細なレベルの変化

今感じている感覚と、一瞬前の感覚と(「一瞬前」などというのは存在しないのですが)、次の一瞬に訪れる感覚(もちろん「次の一瞬」などというものも存在しません)はどれも全く異なります。私達の脳は普段余計な考えごとばかりに気を取られてそのような微細なレベルでの感覚変化を感じられずにいますが、現象としてはやはり常に変化しているのです。それを別のことで忙しい脳が認識していないだけです。

無常の理解

全てのことは移ろい、常なるものはないということを理解しているととても気が楽になります。今苦しい状態に置かれていても、「ああ、これも移ろいゆきいつかは消えていく感覚に過ぎないのだなぁ」と穏やかにいられます。そうすると、怒りや嫉妬や恨みといった感情が生まれても「これも所詮はすぐに消えてしまうもの、執着するに値しない」とその感情を放っておけます。

落ち着きはあなたの人生を向上させる

通常であれば怒って当然といえるような状況でも冷静さを保てるならば、「あの人は好ましくない状況でも落ち着いていて感情に振り回されたりしない人だ」といった評価を受けることにもなるでしょう。他人の目を気にして生きるのは生きづらいものですが、そのような評価を受けてマイナスになることもないでしょう。

今感じている感覚や、置かれている状況というのはたとえそれが人間にとって好ましいものであれ好ましくないものであれ、いつかは消えてなくなってしまうものです。苦しい状況でもその状況に心をがんじがらめにされるのではなく、ただ放っておいて自然と向上する宇宙の摂理に任せておけば必ず事態は好転します。ずっと苦しい状況が続くなどということは無常というこの世の法則に照らすとありえないのです。